ハウステンボスのコンセプトは長崎のエコシティ
長崎にあるハウステンボスは、普通のテーマパークではありません。
現代社会に必要とされているリサイクルやリユース、エコ、ロハスといったキーワードを、すでに15年以上前から考え、実践してきたエコシティーなのです。
ハウステンボスが作られたこの場所は、元々は1950年代〜70年代の高度成長期に、工業用地として海を埋め立てた造成地でした。しかしこの土地に工場を作ろうとする企業は現れず、長い間荒れ地になっていました。
ここを観光地として再開発することになった際、普通のテーマパークではなく、環境を考えたエコシティーを長崎県に作り上げるというコンセプトが生まれたのです。
まず、工業用地として造成された土地を、なるべく自然の状態に戻そうとする作業から始まりました。
土を入れ替え、40万本も樹木を植え、運河を作り、ハウステンボスを展開する土台を作ったのです。
テーマパークのほとんどは、自然を多少なりとも壊して作るものですが、長崎ハウステンボスは自然に戻すところから始めたのは素晴らしいと思います。
そしてハウステンボスは、随所にエコシティーとしての工夫が見られます。埋め立ててしまった長崎の海を呼び戻すために、運河を作って海水を引き込みました。
運河の作り方も、コンクリートなどで水際を埋めるのではなく、自然に近い状況にするため、砕いた石と土を使って生物が住みやすい環境にしたのです。
ハウステンボスに行って気が付きましたが、ここには電柱や電線が一切ありません。
都会でも進められている事ですが、電力や水道、ガス、通信などのラインをすべて地下のトンネルに通しているのです。
これによって地上はすっきりしますし、トンネルに入ればすべてのラインを見ることができるので、維持管理も楽になるのだそうです。
ハウステンボス内は音も静かで、人工的な音がなるべくしないような工夫や、夜の街灯などの光も統一された色のやわらかい光源を使うことでオランダ風の街並みを再現しています。
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